春一番
意味
春一番とは、春の初めの南寄りの強い風のうち、その年で最初に吹くもののことです。
冬に吹いていた北風とは向きの違う暖かい風で、気温が急に上がり、春が来たことを知らせます。
ただ、この暖かさは長く続かず、すぐに冬のような寒さに戻ることがよくあります。
春一番が吹くのは、日本海にある低気圧の勢いが強まるときです。
春一番の吹く日は海や山で遭難が起きやすく、雪の残る土地では、なだれや雪どけの洪水も起こります。
日本海側では、この風がもとで大きな火事が起きたこともあります。
気象庁では、毎秒8メートル以上の南寄りの風が吹いて気温が上がったとき、それが2月4日ごろの立春から春分までのあいだで最初のものなら、春一番としています。
由来
春一番は、漁師や船乗りが口にしていた呼び名が広まったもので、海に出る人に用心を促す言葉だったともいわれます。
春の突風で漁に出た人たちが遭難した昔の出来事から、この名が付いたと伝える町が長崎県にあります。
新聞などで使われて広く知られるようになったのは、1950年代の後半から1960年代の前半にかけてです。
傍題
「春二番」、「春三番」は、春一番より後に吹く南寄りの強い風です。