有名な俳人と俳句
俳句の歴史に名を残した俳人と、それぞれのよく知られた句です。
句の意味と季語は、俳人ごとのページで読めます。
松尾芭蕉(1644〜1694年)
江戸時代の前半の俳人です。
生涯に何度も長い旅に出て、行く先々で句を詠みました。
『おくのほそ道』は、そのうちの1689年の旅をもとにしています。
古池や蛙飛こむ水のをと
『春の日』より
夏草や兵共がゆめの跡
『猿蓑』より
閑さや岩にしみ入蟬の聲
『おくのほそ道』より
与謝蕪村(1716〜1783年)
江戸時代の中ごろの俳人です。
画家としても名を残し、目に浮かぶような景色を句に詠みました。
晩年は京都で、芭蕉の句の作り方に立ち返ろうと努めました。
菜の花や月は東に日は西に
『蕪村句集』より
春の海終日のたりのたり哉
『蕪村句集』より
さみだれや大河を前に家二軒
『蕪村句集』より
小林一茶(1763〜1827年)
江戸時代の後期の俳人です。
ふだんの話し言葉や方言を交えて、暮らしの中で感じたことを分かりやすく詠みました。
今に伝わる句は2万句近くあります。
雀の子そこのけそこのけ御馬が通る
『八番日記』より
名月を取てくれろと泣く子かな
『おらが春』より
われと来て遊べや親のない雀
『おらが春』より
正岡子規(1867〜1902年)
明治時代の俳人です。
目に映ったものを飾らずに言葉にする「写生」を説き、晩年は病気でほとんど寝たきりになっても句を作り続けました。
柿くへば鐘が鳴るなり法隆寺
『寒山落木』より
いくたびも雪の深さを尋ねけり
『寒山落木』より
雞頭の十四五本もありぬべし
『俳句稿』より