冬の季語一覧
冬の季語534語を、時候・天文・地理・生活・行事・動物・植物の分類ごとに読みの順で並べ、読み方と意味をひと言で添えた一覧です。
小春・時雨・炬燵・水仙のような身近な語から、虎落笛・追儺のような読みにくい語まで載せています。
時候51語
暦や季節の移り変わり、朝・昼・夜の時間と、暑さ寒さのようなその時季の気候を表す季語です。
- いちがつ一月今の暦で、一年のいちばんはじめにくる月
- おおみそか大晦日たまった払いを片づけて年を送る、一年の終わりの12月31日
- かぞえび数へ日今年の残りがわずかになり、その日数を数えるようになった年の暮れ
- かん寒一年でいちばん冷え込むとされる、1月6日ごろから節分までのおよそ30日
- かんなづき神無月神々が出雲へ集まると言い伝えられてきた、旧暦の十月の呼び名
- かんのいり寒の入寒の三十日が始まる小寒の日で、今の暦の1月5日か6日ごろ
- かんぱ寒波シベリアなどで冷えた空気が押し寄せ、急に厳しい寒さになること
- げんかん厳寒冬のうちでも、ことのほか身にこたえるきびしい寒さ
- こおる凍る水が寒さで固まり氷になること
- こつごもり小晦日新暦では十二月三十日、旧暦では二十九日にあたる、大みそかの前の日
- こはる小春冬に入ってまもないのに春を思わせる、おだやかで暖かな日々
- さむし寒し気温が低くて体が冷え、つらく感じること
- さゆ冴ゆ寒さがきびしく冷え込むことや、光や音が冷たく澄みきって感じられる様子
- さんかんしおん三寒四温寒い三日のあとに暖かい四日が来る、七日ほどで一回りする天気のくり返し
- しばれる北海道や東北の言葉で、ものが凍りつくほどの厳しい冷え込み
- しもつき霜月今のおよそ十二月にあたる、旧暦の十一月を指す呼び名
- しもよ霜夜霜が降りるほど冷え込む、晴れた冬の夜
- じゅういちがつ十一月一年を十二に分けたうち、終わりから二つ目にあたる月
- じゅうにがつ十二月師走とも呼ばれる、一年のいちばん終わりの月
- しょうかん小寒今の暦の1月5日か6日ごろに来る二十四節気の一つ
- しょうせつ小雪二十四節気で立冬に続く、今の暦の11月22日ごろにあたる節気
- じょや除夜一年の終わりの日である大晦日の夜
- しわす師走旧暦の十二月を指す呼び名で、一年の終わりの月
- せつぶん節分豆をまき、戸口にイワシの頭を挿して鬼を払う、立春の前日の2月3日ごろ
- だいかん大寒二十四節気で一年の寒さがいちばん厳しくなるころ、今の暦の1月20日か21日ごろ
- たいせつ大雪二十四節気で雪が本格的に降り積もるころ、今の暦の12月7日か8日ごろ
- たんじつ短日日の出ている間が短く、昼がすぐに終わってしまう冬の日
- つめたし冷たし今の「冷たい」を昔の書き言葉の形で言ったもの
- とうじ冬至一年で昼がいちばん短く、この日を境に日が延びはじめる、新暦12月22日ごろの節気
- とうれい冬麗空がよく晴れて、穏やかに明るい冬の日
- としおしむ年惜しむ今年との別れを惜しむ、年末の気持ち
- としこし年越一年の境目にあたる大みそかの夜や節分の夜、またその夜を越して年を改めること
- としのうち年の内押し迫った暮れのころを主にいう、年が明けるまでの残りの日々
- としのくれ年の暮一年の終わりが近づいた、年末のころ
- はつふゆ初冬冬になったばかりの、季節のはじめのころ
- はるちかし春近し冬が終わりに近づき、もうじき春になるころ
- はるまつ春待つ冬のあいだ、近づく春を待ちわびて過ごす気持ち
- ひあしのぶ日脚伸ぶ日の出ている明るい間が、まだ冬のうちに延びてきたこと
- ふゆ冬秋に続いてめぐってくる、寒さがきびしく夜の長い、立冬から立春の前日までの季節
- ふゆあさし冬浅し寒さがまだ深まらない、冬が始まって間もない時期
- ふゆあたたか冬暖かぽかぽかと暖かい陽気になる、よく晴れた冬の日
- ふゆおわる冬終るようやく終わりを迎える、長くて気の晴れない冬
- ふゆざれ冬ざれ草木が枯れて、野などに荒れたさびしさの広がる冬の景色
- ふゆのあさ冬の朝冬に迎える、冷えこみの厳しい一日の始まり
- ふゆのくれ冬の暮冬の一日のうち、日が沈んでゆく夕方のころ
- ふゆのひ冬の日昼の時間が短く、すぐに夕方になってしまう冬の一日
- ふゆのよ冬の夜日が暮れてから朝に空が白むまでの、寒い季節の夜の時間
- ふゆふかし冬深し季節がすっかり進んで、冬のただなかにあるころ
- ふゆめく冬めく気候やあたりの様子が、だんだん冬らしさを帯びてくること
- ゆくとし行く年まもなく暮れて過ぎ去ろうとしている、今年という一年
- りっとう立冬二十四節気で冬が始まる日、今の暦の11月7日ごろ
天文42語
空や大気にかかわる季語です。
日・月・星のほか、雲・風・雨・雪・霜・霧・雷などの天気が入ります。
天文学の「天文」より広い意味です。
- あられ霰雲の中で丸く育って降ってくる、直径5ミリに届かない白く小さな氷の粒
- おこうなぎ御講凪十一月下旬、浄土真宗で親鸞をしのぶ法要が営まれるころの穏やかな日和
- かざはな風花「かざばな」とも読み、晴れているのに降ってくる雪
- かまいたち鎌鼬雪国に多く、昔はイタチのしわざとされた、肌が急に鎌で切られたように裂ける現象
- かみわたし神渡陰暦十月の西風を、出雲大社へ向かう神々の見送りにちなんで呼ぶ名
- からかぜ空風関東地方で多く吹く、湿り気がなく雨や雪も連れてこない冬の強い北風
- かんぷう寒風さむかぜとも読む、冬に吹きわたる冷たい風
- きたおろし北颪冷たい北風のうち、山の上からふもとへ吹き下ろしてくる風
- きたかぜ北風北のほうから吹きつける冷たい風
- こがらし凩冬の季節風の先がけとなる冷たく強い風
- しぐれ時雨降り出したかと思うとまもなくあがり、しばらくしてまた降ってくる、晩秋から初冬のころの雨
- しも霜よく晴れて冷えこんだ夜にでき、朝の地面や草を白く見せる細かな氷の粒
- すきまかぜ隙間風外の冷たい風が、戸や壁のすきまを通って家の中まで入りこんだもの
- ならひ北から来ることが多いが土地ごとに向きの違う、東日本の太平洋側の冬の冷たい風
- はつしぐれ初時雨その年の時雨のなかで、いちばん先に降るもの
- はつしも初霜冷えこみが強まる秋の終わりから冬の初めに、その年はじめて見る霜
- はつゆき初雪冬に入ってから、その年はじめて降る雪
- ふぶき吹雪はげしい風に雪が舞い乱れ、あたりが白くかすんで見えにくくなるさま
- ふゆがすみ冬霞
- ふゆなぎ冬凪風が落ちて波もおさまる、冬の海の荒れがとぎれたひととき
- ふゆのあめ冬の雨寒い季節に降る、ひんやりと冷たい雨
- ふゆのきり冬の霧都会では特にこの季節に多く出る、冬に立ちこめる霧
- ふゆのくも冬の雲冷えきった冬空に寒々とかかり、ときに雪をはらんで重く見える雲
- ふゆのそら冬の空冬のあいだ頭の上に広がる、見るからに寒々とした空とそのようす
- ふゆのつき冬の月冷たい光を投げかけ、くっきりと澄みきって見える寒い季節の月
- ふゆのにじ冬の虹冬にはめったに見られないが、出ればくっきりと色の美しい虹
- ふゆのひ冬の日冬に照る太陽と、そこからさす弱くにぶい光
- ふゆのほし冬の星冷え込んだ空気の中で、冷たくくっきりと光る寒い季節の夜空の星
- ふゆのもや冬の靄冬の日の空気にかかる、霧よりも遠くまで見通せるもや
- ふゆのゆうやけ冬の夕焼冬の澄んだ空に赤くあざやかに出て、長くは続かない夕焼
- ふゆのらい冬の雷日本海側でよく聞かれ、寒冷前線が通るときなどに鳴る、寒い季節の雷
- ふゆばれ冬晴冬の空が一面に晴れた、おだやかな一日
- ふゆひでり冬旱雨も雪もろくに降らず、寒いさなかに乾いた晴れの日が続くこと
- ぶりおこし鰤起し雷のなかでも、寒ブリの漁がさかんな十二月から一月ごろにとどろくもの
- みぞれ霙雪と雨がまじり合って空から降ってくるもの
- むひょう霧氷寒い土地や冬の山で、霧や雲の水の粒が木の枝や岩に凍りついたもの
- もがりぶえ虎落笛笛に似たひゅうひゅうという音で、竹垣や柵に冬の強い風がぶつかって鳴るもの
- ゆき雪空から舞い降りる氷の結晶と、それが地面に積もったもの
- ゆきおこし雪起し降り出す前や降っている最中に鳴り、雪国に大雪を知らせるような雷
- ゆきしまき雪しまき激しい風にあおられ、雪が巻き上がるように吹きつける荒れた空模様
- ゆきじょろう雪女郎雪の精とされる女の妖怪で、雪深い土地に多くの話が残るもの
- ゆきもよい雪催空のありさまから、いつ雪が降り出してもおかしくないと感じられる状態
地理24語
山・野・田・川・海、積もった雪や氷など、地上の景色や水・土の様子を表す季語です。
- いてつち凍土冬の寒さにさらされて凍り、固まった地面
- おみわたり御神渡り神が渡った跡と言い伝えられる、諏訪湖などで凍った氷が裂けてせり上がった筋
- かれその枯園冬を迎え、どの草木も枯れてしまった庭や園
- かれの枯野いろいろな草も木もすっかり枯れてしまった野
- かんちょう寒潮冬のあいだの海の潮、なかでも寒中の潮
- かんのみず寒の水寒に入ってから明けるまでの、薬になると言い伝えられてきた水
- きつねび狐火燃えるもののないはずの夜の野山などに、ぽつりぽつりと光って見える不思議な火
- こおり氷冷えた水が固まってできる固体
- しもばしら霜柱寒い夜に地面の下の水が凍って、地面からびっしりと伸びる細い氷の柱
- せつげん雪原野原や広い土地が、降り積もった雪で一面白くなったところ
- つらら氷柱軒先から下がる、先のとがった氷
- なみのはな波の花岩場に寄せる波が、寒く風の強い晴れた日に泡立ち、花のように白くかたまったもの
- はつごおり初氷寒さが深まって、その冬で最初に水の面に張った氷
- ふゆげしき冬景色ひと目で冬らしいと感じる、雪や霜をかぶった眺め
- ふゆた冬田冬を迎えて枯れ、荒れたままに置かれた田
- ふゆの冬野枯れ草ばかりが広がる、冬のさびしく荒れた野原
- ふゆのうみ冬の海見るからにすさまじい姿になる、冬の季節の海
- ふゆのかわ冬の川細い筋のようになって流れる、水かさの減った冬場の川
- ふゆのたき冬の滝冬の季節の滝と、寒さのために凍りついた滝
- ふゆのなみ冬の波海や川、池の面を冬の風がかき乱して立てる、荒々しい波
- ふゆのみず冬の水海の水や飲み水でなく、池や沼、湧く泉など、冬の景色として眺める澄んだ冷たい水
- ふゆのやま冬の山雪や氷に包まれたり、草木がすっかり枯れたりした冬のころの山
- みずかる水涸る冬の間に滝が細り、川や池、沼の水も少なくなること
- やまねむる山眠る眠っている姿にたとえて、物音の少ない冬の山の静けさ
生活212語
衣食住、田畑や山・海の仕事、遊びや学校など、人の暮らしにかかわる季語です。
風邪やしもやけのような体の様子、物思いのような気持ちも入ります。
冬の食べ物のうち、料理や食べ方の季語はこの分類です。
- あおじゃしん青写真日の光や灯りに当てて焼き付ける、青い地に白く絵が浮かぶ写真
- あかぎれ皸寒さと肌の乾きで、手や足の皮膚が裂けてできる割れ目
- あじろ網代網の代わりに使う魚とりの仕掛け
- あつかん熱燗燗をつける湯の加減を強めて、ふつうよりも熱く仕上げた酒
- あんか行火寝床などに持ちこみ、ふとんをかけて手足をあたためる、炭火を入れた小さな器具
- あんこうなべ鮟鱇鍋だしに豆腐や野菜を入れ、あんこうの身や皮、肝などを煮る鍋
- いうう藺植う冬の水田へイグサの苗を植えつける農作業
- いきしろし息白し
- いけぶしん池普請冬のうちに堤を固め直し、泥やごみを底からかき出す池の手入れ
- えりまき襟巻首から肩のあたりを包んで暖め、身なりの飾りにもなるマフラーなどの品
- おでんたっぷりのだしで、大根や卵、ちくわなどの具をゆっくり煮込む料理
- おんしつ温室中を暖かく保ち、冬の寒さから草花や野菜を守って育てる、ガラスやビニールの建物
- がいとう外套服のいちばん外にはおり、寒さや雨をしのぐコートやマント
- かいろ懐炉ふところに入れたり体に貼ったりして暖まる、持ち歩ける道具
- かおみせ顔見世役者の顔ぶれが入れ替わり、芝居の一年が始まった江戸時代の十一月の歌舞伎の興行
- かきなべ牡蠣鍋みそ味や塩味のだしでかきを煮る鍋で、野菜や焼き豆腐も入れるもの
- かきぶね牡蠣船広島から大坂の川へやって来て、カキ料理を出した船の店
- かきむく牡蠣剥く打ち割ったカキの殻から、身を外していく作業
- かくまき角巻大判の四角い毛布を三角などに折り、雪国の女性が外へ出るときに頭からまとう防寒具
- かさねぎ重ね着寒さを防ぐため、服の上にさらに服を重ねる着方
- かざよけ風除風をさえぎるために設ける垣や囲い、また防風林のような林
- かざりうり飾売年の暮れに、正月に飾る品々を売り歩く人
- かじ火事空気が乾き風の強い冬に多い、家や山などが焼ける災い
- かじかむ悴む手や足の指先の動きが、寒さのせいできかなくなること
- がじょうかく賀状書く新年のあいさつを記した年賀状を、元日に届くよう年内に書くこと
- かすじる粕汁酒粕を溶き入れ、塩鮭や野菜などを具にした、体の温まる汁
- かぜ風邪寒い季節にはやりやすい、熱やのどの痛み、せき、鼻水などが出る病気
- かどまつたつ門松立つ家の入り口に松の飾りを据える、正月を迎えるための支度
- かぶらじる蕪汁みそ汁のうち、かぶの根や葉を実にしたもの
- かみこ紙子紙でできた、寒さを防ぐための衣服
- かみすき紙漉水に入れたコウゾなどの繊維をすくい上げて、和紙を作る仕事
- かもなべ鴨鍋今は合鴨を使うことの多い、ねぎや豆腐と煮込んで食べる鴨の肉の鍋
- からざけ乾鮭北国でつくられてきた、はらわたを抜いて陰干しにしたサケ
- かり狩鳥やけものを求めて野山に入り、それをとらえること
- がんぎ雁木雪が積もっても下を歩いて通れるように、道の上まで軒から長くのばしたひさし
- かんきゅう寒灸ほかの季節よりよく効くといわれる、一年で最も寒いころにすえるお灸
- かんげいこ寒稽古厳しい寒さの中で心を鍛えようと、寒の間の早朝や夜に重ねる武道や芸ごとの稽古
- かんごえ寒声寒のうちの朝早くや夜に、大きな声を張り上げて行う稽古
- かんごえ寒肥春に木や作物が育ち始めるのに備えて、寒の内に与えておく肥料
- かんざらい寒復習習った芸事のおさらいを、寒の内の早朝に励むこと
- かんざらし寒晒寒のうちに汲んだ水に穀物や生姜などを漬けて、陰で干すこと
- かんじき樏木や竹で作った輪を靴の下に付け、雪に足が沈まないようにして歩く履物
- かんしょかり甘蔗刈沖縄や九州で育てるサトウキビを、砂糖をとるために刈り取ること
- かんせぎょう寒施行キツネやタヌキが餌に困る寒の内に、巣穴の近くなどへ小豆飯や油揚げを置いてやる施し
- かんたまご寒卵小寒から節分までの寒さの中で鶏が産む、栄養が多く日もちもよい卵
- かんちゅうすいえい寒中水泳日本泳法の道場の寒稽古に始まる、寒の内に冷たい海や川へ入って泳ぐ催し
- かんづくり寒造寒の内にその時期の水で仕込む酒づくりと、そうしてできた酒
- かんづり寒釣寒の内の冷たい水辺で、糸を垂れて魚を釣ること
- かんてんつくる寒天造る寒天に仕上げるため、テングサを煮て固めたものを凍らせ、干す作業
- かんびき寒弾夜ふけや朝早くに三味線を弾いて習う、寒中の稽古
- かんべに寒紅色の冴えが格別だとして重んじられた、寒の内につくる口紅
- かんみまい寒見舞寒の内に、寒さの中で過ごす相手の身を気づかってする見舞い
- かんもち寒餅小寒から節分までの寒の内につく餅
- きたまどふさぐ北窓塞ぐ冷たい風が入りこまないよう、北向きの窓を板などで閉ざすこと
- きぶくれ着ぶくれ着ている服の厚みで、体全体がふくれたようになった姿
- きりぼし切干日に当てて干し上げた、薄切りの大根やさつまいも
- くきづけ茎漬塩で漬けた漬物のうち、カブや大根を葉や茎ごと漬けこんだもの
- くさめ嚔鼻がむずむずして、こらえきれずに勢いよく出るくしゃみ
- くずさらし葛晒寒の冷たい水が向くとされた、くずの根のでんぷんを水に何度もさらして取り出すこと
- くずゆ葛湯砂糖を混ぜた葛粉にお湯を注いでとろみを出した、体の温まる飲み物
- くすりぐい薬喰いのししや鹿の肉を食べて体を温め、寒さを乗り切ろうとすること
- くちきり口切茶人が年の初めのように重んじる、新茶の詰まった壺を開いてもてなす茶会
- けいとあむ毛糸編む毛糸玉から糸を繰り出しながら、手で編み物をすること
- けがわ毛皮獣の皮を毛ごと加工し、コートや襟巻に仕立てて寒さを防ぐ素材
- けごろも毛衣かわごろもとも呼ばれる、寒い日に着る獣の毛皮の衣
- こたつ炬燵木の枠に布団を掛け、中に熱を出すものを入れて足を温める暖房具
- このはがみ木の葉髪散る木の葉に重ねて呼ぶ、晩秋から初冬に髪がよく抜けること
- このわた海鼠腸酒のさかなにする、なまこのはらわたを塩辛にしたもの
- ごようおさめ御用納その年の仕事を十二月二十八日で切り上げる、役所の仕事じまい
- こんにゃくほる蒟蒻掘る食べるこんにゃくのもとになる地下の玉を、冬に掘り出すこと
- さくらなべ桜鍋みそ仕立ての鍋で馬の肉を煮て、ねぎや焼き豆腐も一緒に食べる料理
- しおざけ塩鮭正月の祝いの魚にもする、塩に漬けて長くもたせた鮭
- しきまつば敷松葉初冬の庭に敷きつめた、霜よけと飾りを兼ねる松の枯れ葉
- しだかり歯朶刈年の暮れ、ウラジロなど正月に飾るしだを鎌で刈ること
- しみどうふ凍豆腐東北や長野などで、寒い夜の外気にさらして凍らせ、干し上げた豆腐
- しめかざる注連飾る玄関などにしめ縄を張って、正月の神を迎える用意をすること
- しめつくり注連作正月を前に、わらをより合わせて門口に張るしめ縄を作ること
- しもやけ霜焼子どもや女性に多い、軽い寒さで血の流れが鈍ってかゆくなる症状
- しもよけ霜除わらなどで草木を覆って、霜の害から守るための囲い
- しゃかいなべ社会鍋年の暮れの街角に鍋を据え、暮らしに困る人へのお金を集める救世軍の募金
- ジャンパー寒い日の仕事や運動にはおる短い上着で、袖口と裾がきゅっと締まったもの
- じゅうたん絨緞毛をけばや輪の形に立てて厚く織った、床に敷く布
- しょうじ障子和室の明かり取りに使う、紙を張った戸
- ショール肩をおおって冷えを防ぎ、装いにも華を添える、女性がまとう布
- しんのり新海苔その年の最初の干し海苔で、冬のうちにとれたばかりのもの
- すがもりすが漏り家の中の暖かさが屋根の氷を解かして起こる、雪国の冬の雨漏りに似た水漏れ
- スキー細長い板を両足に着けて雪の上を滑る遊びや競技
- すきやき鋤焼しょうゆや砂糖などで味をつけ、牛肉にねぎや豆腐を取り合わせて浅い鍋で煮る料理
- すぐき酢茎すぐき菜を塩で漬けて発酵させた、酸味のある京都の漬物
- スケート刃の付いた靴をはき、氷の上で速さや技を競うスポーツ
- すすはらい煤払12月13日に行うのが古いしきたりだった、一年の厄も払い落とす年末の大掃除
- ストーブ部屋の中を暖める器具で、電気やガス、石油、石炭などを使うもの
- すみ炭暖をとったり煮炊きをしたりするのに燃やす木炭
- すみやき炭焼木炭を焼くことと、それを仕事にしている人の両方
- セーター寒い時期に着る、糸で編んだ上着
- せき咳のどや気管に何かがふれたときなどに、体が強い息を吐き出す動きと、その音
- せきたん石炭燃料にする黒い岩石で、大昔の植物が長い年月のうちに地中で炭になったもの
- せなぶとん背蒲団背中を冷やさないよう、ひもで負って身につける小さなふとん
- ぞうすい雑炊みそやしょうゆ味の汁にご飯と魚や野菜を入れて煮た、おじやともいう粥
- そばがき蕎麦掻そばがゆとも呼ばれ、からしじょうゆなどで食べる、熱湯でこねたそば粉のかたまり
- そり橇人や荷物を載せ、滑らせて雪や氷の上を進む道具
- だいこんあらう大根洗ふ取り入れた大根を一本ずつ洗い清める、漬物づくりの前の水辺の作業
- だいこんひき大根引冬の畑で、土から大根を抜き取ること
- だいこんほす大根干す大根をまるごと、または切ってから乾かす作業
- たいやき鯛焼あん入りの焼き菓子で、鉄の型に小麦粉の生地を流して鯛の姿にしたもの
- たかがり鷹狩鷹やはやぶさの力を借りて鳥やけものをとる狩り
- たきび焚火家の外で火をたくこと、またその火
- たくあん沢庵ぬか漬けの一つ
- たけうま竹馬二本の竹の上を握って横木に乗り、一歩ずつ竹を踏み出して進む子どもの遊び
- たたみがえ畳替畳の芯はそのままに、傷んだ表を新しいものに張り替えること
- たっぺ竹瓮竹で編んだ籠を水の底に沈めて魚をとる道具
- たどん炭団丸い玉の形をした燃料
- たぬきじる狸汁アナグマの肉で作ることが多いのに狸の名で呼ぶ、大根やごぼう入りのみその汁
- たび足袋和服のときに履く、つま先が二つに分かれた袋の形の履き物
- たまござけ玉子酒風邪をひきかけたときなどにすする、卵と砂糖を混ぜた温かい酒の一杯
- たんばい探梅ほかより早く咲く梅の花を探して出かけること
- たんぽ湯婆湯たんぽ
- だんぼう暖房冷えた部屋や建物の中をあたためることと、そのためのストーブなどの器具
- ちやんちやんこ重ねて着て寒さを防ぐ、袖を付けずに綿を入れて仕立てた羽織
- てぶくろ手袋手を寒さや汚れから守るため、すっぽりはめる毛糸や革の袋
- とうこう冬耕田や畑の土を、冬のあいだに掘り返して耕すこと
- とうじがゆ冬至粥小豆を入れて炊きあげ、冬至の日に食べるおかゆ
- としぎこり年木樵年明けの春に焚く薪を、年内のうちに切っておくこと
- としのいち年の市年の瀬が近づくと町や村に立つ市
- としまもる年守る家の者みなで寝ずに新しい年を待ち受ける、大みそかの夜明かし
- としようい年用意家の掃除やしめ縄張りなど、新しい年が来る前にすませる暮れの仕事
- どじょうほる泥鰌掘るどじょうを、水の引いた冬の田んぼの泥の中から掘り出してとること
- としわすれ年忘年の暮れに開く宴
- どてら福袍袖口が広く綿を厚く入れた、寒い日に家でくつろぐとき羽織る着物
- なっとじる納豆汁なっとうじるとも読む、納豆の入った味噌汁
- なべやき鍋焼具を土鍋で煮て、熱いまま鍋から食べる料理
- なわとび縄飛自分で回す縄や、二人が両端を持って回す縄を跳びこえる子どもの遊び
- にこごり煮凝煮魚の身を包んだまま固まった汁
- にっきかう日記買ふ新しい年に使う日記帳を、年末のうちに買い求めること
- ねざけ寝酒ぐっすり眠れるよう、布団に入る前に口にする酒
- ねぶかじる根深汁みそ仕立てやすまし仕立てにする、ねぎが具の汁
- ねんねこ子守りをする人が寒さよけに着て、背中の赤ん坊ごとくるむ上着
- ねんまつしょうよ年末賞与暮れのボーナスとも呼ぶ、十二月ごろに勤め先の会社や役所から受け取る賞与
- のっぺいじるのつぺい汁とろみをつけて仕上げる、里芋や大根などの野菜を煮た温かい汁物
- はきおさめ掃納その年の掃除の締めくくりとして、大晦日に掃き清めること
- はすねほる蓮根掘る晩秋までに太った蓮根を、冬に入ってから掘り上げる作業
- ひかん避寒寒さの厳しい間を、暖かい土地に出かけて過ごすこと
- ひなたぼこ日向ぼこ寒い日に日なたへ出て、日差しのぬくもりで体を温めること
- ひのばん火の番火の元を見張って火事を防ぎ、出た火にもすぐ気づけるようにする役目や、それを受け持つ人
- ひばち火鉢炭火の入った、手をかざして暖まる器
- ひび胼寒さや乾きで肌が荒れ、手や足、顔などの皮膚の表面が細かく割れること
- びょうぶ屏風絵や書で飾ることが多い、折りたたんで部屋に立てる風よけや仕切りの道具
- ひれざけ鰭酒香ばしい匂いが立つよう、焼き焦がしたフグなどのひれを入れた熱燗
- ブーツはき口が足首より高い所にある靴
- ふぐじる河豚汁ふぐの身が具の汁物で、鉄砲汁やふくと汁という名でも知られるもの
- ふしづけ柴漬柴を使って小魚をとる、川や湖の漁
- ふすま襖引き手に指をかけて開け閉めする、紙や布張りの和室の仕切り戸
- ふすま衾今でいう掛け布団にあたる昔の夜具
- ふところで懐手着物のふところに手をしまいこんだ姿
- ふとん蒲団寝るときに下に敷いたり体に掛けたりする、中に綿や羽毛を詰めた寝具
- ふゆがまえ冬構風や雪から家や庭木、田畑を守るためにする、冬を迎える前の備え
- ふゆごもり冬籠家の中にこもり、外へ出ないまま寒い冬を過ごすこと
- ふゆざしき冬座敷こたつを置いたり、ふすまを閉めきったりして暖かくした座敷
- ふゆのひ冬の灯寒さの中にともって、寒々と感じられる明かり
- ふゆふく冬服おもに洋服を指していう、冬のあいだ身につける服
- ふゆぼうし冬帽子冷たい風から頭を守るため、寒い季節にかぶる帽子
- ふゆやかた冬館洋風に建てられた、どっしりと重みのある冬の屋敷
- ふゆやすみ冬休授業がなくなる、冬のあいだの学校の休み
- ふるごよみ古暦新しい暦と比べて古いほうになった暦を呼ぶ名
- ふろふき風呂吹ゆず味噌やごま味噌をのせ、熱いうちに食べる大根やカブの料理
- ほおかむり頬被手ぬぐいで頭とほおを包んで、冷たい風をよけるかぶり方
- ほげい捕鯨肉や油をとるために鯨を捕らえる漁で、古くは弓で射たと伝わるもの
- ほしな干菜汁の具にし、風呂に入れて体を温めるのにも使う、日陰で干した大根の葉と茎
- ほしなじる干菜汁干しておいた菜っ葉を具に入れて作る汁
- ほた榾炉やかまどにくべて火をたくための木
- ぼたんなべ牡丹鍋味噌で味をつけて豆腐や野菜と煮込む、イノシシの肉が主役の鍋
- ぼろいちぼろ市東京・世田谷の十二月と一月の市で知られる、古着や古道具を商う年の市
- マスクひもで顔に留め、鼻と口の前に着けるもの
- マント肩から体をすっぽり包む袖なしのコートで、旧制高校の生徒も好んで着たもの
- みずばな水洟水のように薄く、鼻から垂れてくる鼻汁
- みずもち水餅日もちさせるために水に浸けておき、かびやひび割れから守る餅
- みそかそば晦日蕎麦ひと月を無事に過ごせたことを祝って、月の末日、とりわけ大みそかに食べるそば
- みそつき味噌搗材料の豆をついて味噌を仕込む手仕事
- みみぶくろ耳袋耳をすっぽり包んで寒さから守る、袋の形をした防寒具
- むぎまき麦蒔翌年に実る麦の種を土にまくこと
- めばり目貼戸や窓のすきまに紙などを貼りつけて、寒い風や雪が入るのを防ぐこと
- もうふ毛布表面の毛をふんわり立たせて厚く仕上げた織物で、寝具やひざ掛けに使うもの
- もちつき餅搗蒸したもち米を杵でついて、餅にする作業
- やきいも焼藷江戸のころから菓子がわりに好まれてきた、焼いたサツマイモ
- やきとり焼鳥古くはキジやスズメでも作った、たれや塩をつけて串で焼く鳥の肉やもつ
- やぶまき藪巻低い木や竹やぶを縄やむしろで包み、雪の重みで折れないようにすること
- やみじる闇汁明かりを消して持ち寄りの品を鍋で煮、何が当たるか分からずに食べ合う遊び
- ゆきあそび雪遊雪合戦や雪だるま作りなど、雪の中で楽しむいろいろな遊び
- ゆきおろし雪下し屋根に上って、家をゆがませる重い積雪をかき落とす作業
- ゆきかき雪掻降り積もった雪をかいて、わきへどける作業
- ゆきがこい雪囲家の外まわりに設けて冬の風と雪をしのぐ、雪の深い土地の囲い
- ゆきがっぱ雪合羽雪の降る日、雪国の人々が雪よけにはおる合羽
- ゆきぐつ雪沓わらで編んだ、雪がしみにくく暖かい雪国の履き物
- ゆきだるま雪達磨雪を転がして作った大小二つの玉を重ね、だるまの姿にしたもの
- ゆきつり雪吊庭木の幹や添え木から縄を張って枝を吊り、雪の重みで折れるのを防ぐ備え
- ゆきみ雪見ときには酒を酌み舟も出して、雪景色や降る雪を眺めて楽しむこと
- ゆきめ雪眼目が赤く充血し、涙やまぶしさに苦しむ、雪の照り返しによる目の炎症
- ゆきやけ雪焼肌が黒くなる日焼けのうち、雪に照り返された日の光によるもの
- ゆげたて湯気立て湯気を立てて部屋をうるおす、ストーブにかけたやかんなどの冬の工夫
- ゆざめ湯ざめ温まったはずのからだが、風呂から出たあとで冷えて、寒さを覚えること
- ゆずゆ柚子湯ゆずの実を入れた湯につかる、銭湯でもいまも続く冬至の日のならわし
- ゆどうふ湯豆腐鍋の昆布だしで温まったところを、しょうゆと薬味で食べる豆腐
- よぎ夜着寝ると肩口まで暖かく包む、着物の形に仕立てた綿の厚い掛けぶとん
- よせなべ寄鍋鳥肉や野菜、魚介などいろいろな具を合わせ、煮えたものから取って食べる鍋
- よたかそば夜鷹蕎麦そばを積んだ屋台を引いて夜の町を回る商いと、そこで食べるそば
- ラグビー楕円形のボールを抱えて走ったり蹴ったりしながら、15人ずつのチームで争う球技
- れんたん煉炭縦に穴のあいた筒の形に、石炭などの粉を固めて作った燃料
- ろ炉火をたいて暖まったり煮炊きをしたりするために、床や土間を四角く切った所
- ろびらき炉開冬を迎えて炉を使い始めること、とくに旧暦十月の茶の湯のならわし
- わたいれ綿入中に綿を入れて厚くし、冬の寒さを防ぐ着物
- わなかく罠掛くウサギやキツネ、タヌキなどの獣を捕らえるために、罠や網を仕掛けること
- わらしごと藁仕事縄をなう、むしろを織る、草履を作るといった、藁を使う手仕事
行事68語
祭りや寺社・教会の行事、節句や盆などの年中行事、祝日や記念日、市、俳人や作家の忌日(亡くなった日)にちなむ季語です。
- あろうき亜浪忌十一月十一日、長野に生まれ、多くの若い俳人を育てた臼田亜浪が亡くなった日
- いちようき一葉忌十一月二十三日、明治の作家の樋口一葉が亡くなった日
- いっさき一茶忌旧暦十一月十九日、俳人の小林一茶が亡くなった日
- いっぺきろうき一碧楼忌十二月三十一日、明治から昭和にかけての俳人、中塚一碧楼が亡くなった日
- いのこ亥の子旧暦十月にめぐってくる亥の日を祝う行事
- えびすこう恵比須講えびすを商いの守り神としてあがめる商家の行事
- おつじき乙字忌一月二十日、俳論家としても知られる福島生まれの俳人、大須賀乙字が亡くなった日
- おひたき御火焚社前に積んだ薪に火を焚き、神楽を奏でて祈る、陰暦十一月の京都の火祭り
- おめいこう御命講日蓮をしのんで、その命日に日蓮宗の寺で営まれる法要
- かいせんび開戦日太平洋戦争の始まった日
- かぐら神楽神さまの前で歌い舞い、神をまつる行事
- かすがまんとうろう春日万灯籠節分の夜、石灯籠にともした明かりで奈良の春日大社の境内が照らし出される行事
- かすがわかみやおんまつり春日若宮御祭12月15日から18日まで奈良の春日大社の若宮神社で営まれる祭り
- かみありまつり神在祭出雲に集まってくる全国の神々をお迎えする、旧暦十月の祭り
- かみおくり神送出雲へ向かう神々を、土地の神社で見送ること
- かみのたび神の旅神々が出雲へ向かう道行き
- かみのるす神の留守神々が出雲へ出かけて神社が空になっている旧暦十月の様子と、その月
- かみむかえ神迎出雲大社から戻ってくる神々を地元の神社で迎えること、またその祭り
- からさでのしんじ神等去出の神事国へ帰る神々を送り出す、出雲の陰暦十月の神事
- かんごり寒垢離神仏への願いごとのために、一年でいちばん寒い時期に冷たい水をかぶる修行
- かんねんぶつ寒念仏念仏を唱える修行のうち、寒のさなかに続けるもの
- かんまいり寒参鈴を鳴らしながら白装束で夜の社寺へ通う、寒の内の祈り
- きんろうかんしゃのひ勤労感謝の日働くことを大切にし、ものを生み出すことを祝って感謝し合う、十一月二十三日の祝日
- くうやき空也忌念仏を唱えて京の町を巡った僧、空也の命日とされる日と、その日にちなむ法要
- くままつり熊祭アイヌのイオマンテなど、熊の霊を手厚く送る北方の人々の祭り
- クリスマス12月25日に、キリストが生まれたことを祝うキリスト教の行事
- ことはじめ事始すす払いなどで新年を迎える支度に取りかかる、近畿地方などの十二月十三日
- さとかぐら里神楽村々の神社などで行われる神楽
- しちごさん七五三三歳・五歳・七歳の子の成長を祝い、晴れ着で神社に参る十一月十五日の行事
- しまいだいし終大師弘法大師の縁日のうち、一年でいちばん終わりにあたる十二月二十一日のもの
- しまいてんじん終天神毎月二十五日に開かれる天満宮の縁日のうち、年内最後となる十二月のもの
- じゅうや十夜十日と十晩にわたって念仏を唱え続ける、おもに浄土宗の寺の法要
- じょやのかね除夜の鐘百八の迷いを払おうと、大みそかの夜更けから年明けにかけて寺でつく鐘
- しんのうさい神農祭古代中国で薬の道を開いたと伝わる神農を、冬至の日にまつる医者や薬屋の祭り
- せいそんき青邨忌十二月十五日、鉱山学者でもあった俳人の山口青邨が亡くなった日
- せいほき青畝忌十二月二十二日、奈良に生まれた俳人の阿波野青畝が亡くなった日
- そうじょうき草城忌一月二十九日、新興俳句の運動を率いた東京生まれの俳人、日野草城が亡くなった日
- そうせきき漱石忌十二月九日、明治・大正の小説家の夏目漱石が亡くなった日
- だいこたき大根焚寺で炊いた大根を人々がいただきに集まる、12月9日の京都の行事
- たいまつあかし松明あかし戦国時代の城の守りにちなむ、福島県須賀川市で十一月の夜に大きな松明を燃やす火祭
- だるまき達磨忌10月5日に禅寺で行われる法要
- ちかまつき近松忌旧暦十一月二十二日の、近松門左衛門の命日
- ちちぶよまつり秩父夜祭花火の上がる夜に、屋台や山車を町に引き回す十二月初めの秩父神社の祭り
- ついな追儺病や災いを運んでくる鬼を追い出す行事
- ていとくき貞徳忌陰暦十一月十五日、江戸時代初めの京都の俳人、松永貞徳が亡くなった日
- としこしのはらえ年越の祓宮中で行われる、一年の終わりの日のおはらい
- としこしもうで年越詣お参りする寺社を新しい年の神様がいる方角で選ぶ、大晦日か節分の夜の年越しの習い
- としごもり年籠寺や神社に詣でてそのままこもり、大晦日の夜を明かして年を越すこと
- とらひこき寅彦忌随筆でも知られる物理学者、寺田寅彦の亡くなった十二月三十一日
- とりのいち酉の市商売繁盛を願う人が熊手を買い求める、十一月の酉の日の祭り
- はきょうき波郷忌十一月二十一日、結核との闘病を句に詠んだ愛媛生まれの俳人、石田波郷が亡くなった日
- はごいたいち羽子板市年の暮れ、浅草寺の境内などに羽子板の店が並ぶ市
- ばしょうき芭蕉忌俳人の松尾芭蕉をしのぶ、陰暦10月12日の命日
- はちたたき鉢叩中世の京都で念仏を唱えて踊り、家々から施しを受けた芸人
- はりくよう針供養豆腐やこんにゃくに折れた針を刺して供養する、針仕事を休む十二月八日の行事
- ひいらぎさす柊挿す節分に、鬼が入ってこないよう戸口へヒイラギの枝とイワシの頭を挿しておく風習
- ひさじょき久女忌一月二十一日、情熱的な句で知られる鹿児島生まれの俳人、杉田久女が亡くなった日
- ふいごまつり鞴祭子どもにミカンをまく風習もあった、鍛冶屋などふいごを使う職人たちの祭り
- ぶそんき蕪村忌絵も描いた俳人、与謝蕪村の命日にあたる陰暦十二月二十五日
- ふだおさめ札納この一年に神社や寺でいただいたお札を、年末にまとめて社寺へお返しすること
- ふゆあんご冬安居僧が寺の外に出ず、坐禅などの修行に打ちこんで過ごす冬の三か月のつとめ
- へきごとうき碧梧桐忌二月一日、正岡子規に学び、書家でもあった俳人の河東碧梧桐が亡くなった日
- ほうおんこう報恩講宗派の開祖をしのぶ命日の法要
- ぼたんたきび牡丹焚火福島県須賀川の牡丹園で、十一月の夜に牡丹の枯れ木を供養のために燃やす火
- めかりのしんじ和布刈神事元日の供え物にするわかめを、旧暦の大みそかの夜更けに神職が海に入って刈る神事
- やくはらい厄払銭や豆と引きかえに、節分や大晦日の夜に家々で厄よけの文句を唱えて回った門付け
- らんせつき嵐雪忌陰暦十月十三日、芭蕉の門人だった江戸の俳人、服部嵐雪が亡くなった日
- ろうはちえ臘八会成道会とも言い、12月8日に釈迦の悟りを祝って寺で行う法要
動物59語
けもの・鳥・魚・貝・虫など、動物やその様子を表す季語です。
冬の食べ物のうち、貝や魚、鳥など、とれる生き物の名で呼ぶ季語もこの分類です。
- あまだい甘鯛頭の前が丸く盛り上がった、本州中部より南のやや深い海にすむ魚
- あんこう鮟鱇海の底にすみ、口の上の突起を動かして小魚を寄せる、冬に鍋で食べる魚
- いさざ魦網でとってあめ煮やつくだ煮にする、琵琶湖にだけいる小さなハゼの仲間
- いたち鼬水辺をすみかとするイタチ科の小さなけもの
- うさぎ兎ウサギ科のけものをまとめた呼び名
- うるめいわし潤目鰯干物にして味のよい、目がうるんだように見えるイワシの仲間
- おしどり鴛鴦カモの仲間の水鳥
- かいつぶり鳰水鳥のカイツブリ
- かき牡蠣イタボガキ科の二枚貝をまとめて指す名前
- かくぶつ杜父魚あられの降るころ産卵のために川を下る、暗い灰色に褐色の模様のある川魚
- かまどねこ竈猫灰で汚れるのもかまわず、暖かいかまどの中にもぐりこむ冬の猫
- かも鴨足の指に水かきがあり、くちばしの平たい水鳥の仲間
- かんがらす寒鴉冬の寒さのなかで見かけるカラス
- かんごい寒鯉とりわけおいしいとされる、一年でいちばん寒いころのほとんど動かないコイ
- かんしじみ寒蜆シジミのうち、寒の内にとれるもの
- かんすずめ寒雀肉がおいしく体によいとされた、寒の内のスズメ
- かんぶな寒鮒脂がのっておいしい、寒の内にとれるフナ
- きつね狐イヌ科のけもの
- きんめだい金目鯛大きな目が金色に光る、体の赤い深海の魚
- くじら鯨魚のような姿をしながら肺で呼吸する、クジラ目の哺乳類をまとめた名前
- くま熊北海道のヒグマ、本州から南のツキノワグマなど、クマ科のけもの
- こまい氷下魚冷たい海にすむ、体長二十センチほどのタラの仲間の魚
- ささなき笹鳴さえずりにはまだ早い冬のウグイスが、舌を鳴らすようにチャッチャッと出す声
- さめ鮫骨のやわらかい海の魚の仲間で、鋭い歯をもち、口が体の下側にあるもの
- ししゃも柳葉魚秋に群れで川へ卵を産みに来る、北海道の太平洋沿岸にだけすむ細長い小魚
- ずわいがにずわい蟹日本海でとれ、冬に身がとくにおいしくなる大形のカニ
- たか鷹タカ科の鳥を呼ぶ名
- たぬき狸ずんぐりした体に太い尾、昔話では人を化かすとされるイヌ科の動物
- たら鱈北の海の底近くにすむタラ科の魚、主に真鱈
- ちどり千鳥海辺や川原の水ぎわで暮らすチドリ科の鳥をひとまとめにした呼び名
- つる鶴首と脚の長い大きな鳥、ツル科の鳥をまとめた呼び名
- とうみん冬眠寒さの間、カエルやヘビなどが土の中などで眠ったようにじっとしている状態
- とうろうかる蟷螂枯る体が枯れ葉のような色になり、まわりの枯れ草に紛れるようになった冬のカマキリ
- なまこ海鼠キュウリに似た形をした、やわらかい海の動物
- はくちょう白鳥首が長く、体の大きな、カモの仲間のハクチョウ属の水鳥
- はたはた鰰十一月から一月ごろ、卵を産みに岸近くへ群れで寄る、うろこのない海の魚
- ひらめ鮃目が両方とも左側に寄り、周りに合わせて体の色を変える、海の砂底の平たい魚
- ふぐ河豚敵に襲われると体をふくらませ、多くは内臓に毒をもつ、身の味のよい魚
- ふくろう梟まるい顔の前に二つの目がならぶフクロウ科の鳥
- ふゆかもめ冬鷗北の国から渡ってくる仲間で冬に数が増す、海辺のかもめ
- ふゆのうぐいす冬の鶯山から平地に下りてきて、まださえずらずにチャッチャッと鳴くウグイス
- ふゆのかり冬の雁北の国で子を育て、秋に渡ってきて日本で冬を越す雁
- ふゆのちょう冬の蝶冬の初めになっても命を保ち、まだ目にすることのある蝶
- ふゆのとり冬の鳥冬の寒さのなかで目にする、さまざまな鳥
- ふゆのはえ冬の蠅弱々しい飛び方で、暖かい日などにときおり出てくる冬のハエ
- ふゆのはち冬の蜂冬を越す雌だけが残り、初冬に弱々しくさまよい出てくるハチ
- ふゆのむし冬の虫寒さが増すにつれて弱々しくなっていく、晩秋から初冬にかけての虫の声
- ふゆのもず冬の鵙秋に高く鋭く鳴くことで知られるもずを、冬に見かけたときにいう名
- ふゆひばり冬雲雀春に空高くさえずるヒバリの、冬の暖かな日に河原や畑で見かける姿
- ぶり鰤日本の沿岸を回遊するアジ科の海の魚
- ほうぼう魴鮄胸びれの一部を指のように使って海底を歩き、冬から春に味のよくなる海の魚
- まぐろ鮪クロマグロやキハダ、メバチ、ビンナガなど、サバ科マグロ属の大きな海の魚をまとめた呼び名
- みずとり水鳥泳ぐ鳥や水辺を歩く鳥など、水と縁の深い鳥をひとまとめにした呼び名
- みそさざい鷦鷯冬になると人家の近くにも来る、尾の短い茶色の小さな鳥
- みみずく木菟頭に耳のような羽が立っている、フクロウの仲間の鳥
- みやこどり都鳥くちばしと脚の赤い白い水鳥、ユリカモメの古くからの美しい呼び名
- むささび鼯鼠昼は木の穴で眠り、夜になると手足の間の膜で木から木へ滑空する、リスに似た獣
- わし鷲獣や鳥、魚を捕らえて食べる、タカの仲間の大きな鳥
- わたむし綿虫ろうに似た白いものを身につけて飛ぶ、アブラムシのなかまの小さな虫
植物78語
花・木・草、野菜・果物・穀物など、植物とその様子(芽吹き・紅葉・落葉・枯れなど)を表す季語です。
きのこや海藻もここに入ります。
冬の花はこの分類にあります。
冬の食べ物になる野菜や果物もここです。
- あおきのみ青木の実冬に赤く熟す、庭木にもされる常緑のアオキの楕円形の実
- あろえのはなアロエの花南アフリカから来た多肉植物の大株に、房になって咲く鮮やかな赤い花
- いちょうおちば銀杏落葉秋に黄色く色づいたイチョウの扇形の葉が、霜のころにいっせいに散ったもの
- えびいも海老芋エビのように曲がった形をした、京都で作られるやわらかいサトイモ
- おちば落葉散っている途中のものも地面に積もったものも指す、枝を離れた木の葉
- かえりばな帰り花本来の花どきから外れて、もう一度咲いた花
- かきおちば柿落葉柿の木から地面に散り落ちた、秋に色づいた葉
- カトレア中南米の熱帯を原産とする、ラン科のカトレアの仲間をまとめた呼び名
- かぶら蕪アブラナ科の野菜
- カリフラワーつぼみの集まりがふくらんだところを食べる、キャベツと同じ種類の野菜
- かれあし枯蘆枯れて冬の姿になった蘆
- かれき枯木生きている木が冬に葉を落として立つ姿
- かれぎく枯菊枯れたままになっている、冬枯れのころのキク
- かれくさ枯草冬の間に枯れてしまった、草のたぐい
- かれしば枯芝冬が来て、枯れた色に変わった芝
- かれすすき枯芒冬を迎えて枯れたすすき、なかでもその穂
- かれづる枯蔓ほかの物に巻きついて伸びた植物の茎が、冬になって枯れたもの
- かれは枯葉枯れてしまった木の葉や草の葉
- かれはぎ枯萩枯れきって一枚の葉も残っていない、冬の萩の姿
- かればしょう枯芭蕉冬枯れの季節を迎えて、枯れた姿になったバショウ
- かれはす枯蓮ハスが冬枯れのころに枯れたもの
- かれふよう枯芙蓉枝先に実だけを残して葉を落とした、夏から秋に大きな花を咲かせるフヨウの冬の姿
- かれむぐら枯葎一面にはびこるつる草や雑草の茂みが、冬に枯れたもの
- かれやなぎ枯柳黄色く色づいた葉が残らず散ってしまった、冬枯れの柳
- かんぎく寒菊寒さの中で小さな黄色い花を開く菊の品種
- かんざくら寒桜淡い紅色の花を、葉の出ないうちに二月ごろ枝に開く桜
- かんつばき寒椿椿のうち寒い季節に花を開くもの
- かんぼけ寒木瓜秋から春にかけて紅や白の花を開く、ボケの秋咲きの品種
- かんぼたん寒牡丹冬のさなかに小ぶりの白や紅、紫の花を開くボタン
- かんりん寒林見るからに寒々しい、冬枯れの木の立ち並ぶ林
- クリスマスローズクリスマスの名が付くように冬のうちに花を咲かせ、葉も枯れずに残る草花
- このは木の葉枝から散っていく葉や、枯れたまま枝先に残る葉
- さざんか山茶花一年中緑の葉をつけるツバキの仲間の木
- ざぼん朱欒ミカンの仲間で最も大きく育ち、冬に黄色く熟す皮の厚い実
- しもがれ霜枯野や庭が一面の枯れ色になるほど、草木が霜にあたって枯れること
- すいせん水仙寒い時期に白や黄色の花を咲かせる、ヒガンバナ科の草花
- せんりょう千両庭にもよく植えられる、背の低いセンリョウ科の木
- そうばい早梅冬のさなか、ほかの梅の開花を待たずに花をつける梅
- だいこん大根地面の下に白く長い根を太らせる、アブラナ科の野菜
- ちゃのはな茶の花ツバキの仲間の茶の木に咲く花
- つわのはな石蕗の花ツワブキの咲かせるあざやかな黄色の花
- なのきかる名の木枯るイチョウ・ケヤキ・クワ・ブドウなど、名の通った木が冬になって枯れること
- なのくさかる名の草枯る萩やすすき、くずなどの草が冬に枯れるのを、ひとまとめに呼ぶ言葉
- にんじん人参地中にまっすぐ伸びる太い根を食べるセリ科の野菜
- ねぎ葱多年草の野菜
- はくさい白菜漬物や鍋に使う、晩秋から冬に出回る葉の重なり合った野菜
- はすね蓮根秋から春にかけて掘り上げる、穴の多いハスの地下茎
- はぼたん葉牡丹冬に白や紫、紅に色づく葉を眺める、キャベツの仲間の草
- ひいらぎのはな柊の花とげのある葉をもつ常緑の木、柊が咲かせる小さな白い花
- びわのはな枇杷の花果物の枇杷がなるバラ科の常緑樹に、初冬を中心に咲く花
- ふゆいちご冬苺冬に赤い実が熟して食べられる、暖かい地方の山に生えるつる性の小さな木
- ふゆがれ冬枯冬を迎えて草や木の葉がすっかり枯れることと、その寒々しくさびしい景色
- ふゆき冬木葉を落としきって枝ばかりになった木を指すことが多いものの、広くは冬を迎えた木
- ふゆくさ冬草枯れたものも青さを保つものも合わせていう、冬に見かける草
- ふゆすみれ冬菫春に咲くはずのスミレのうち、冬の終わりごろに早くも花を開いたもの
- ふゆそうび冬薔薇バラのうち、冬の時期に咲いている花
- ふゆたんぽぽ冬蒲公英枯れ草の中の日だまりで、地面に葉を広げて低く黄色い花をつけるたんぽぽ
- ふゆな冬菜白菜や小松菜、水菜をはじめ、冬に出回る葉物野菜をひとくくりにした呼び名
- ふゆのうめ冬の梅早咲きで、寒さのきびしい冬のさなかにもう咲いている梅
- ふゆめ冬芽春に葉や花となるために、うろこのような小さな葉や毛に守られて冬を越す芽
- ふゆもみじ冬紅葉枝に散り残ったまま冬を迎えた、色づいた葉
- ふゆりんご冬林檎青森や長野などで作られ、冬の食卓にのぼる甘酸っぱいリンゴ
- ふゆわらび冬蕨フユノハナワラビとも呼ばれる、冬のうちに葉を出すシダの仲間
- ブロッコリー花をつけようと伸びてきた茎の先を食べる、キャベツの変種の野菜
- ポインセチアクリスマスのころに鉢植えで出回り、赤い苞(ほう)を眺めて楽しむ木
- ほおおちば朴落葉長さ三十センチほどにもなるホオノキの葉が、音をたてて散ったもの
- まんりょう万両翌年の春まで赤い丸い実が枝に残り、正月の飾りに使う常緑の低い木
- みかん蜜柑暖かい土地に育つミカン科の木と、黄色く熟す甘酸っぱいその実
- むぎのめ麦の芽まわりの草木が枯れるなかで冬を越していく、秋に出た麦の若い芽
- むろざき室咲温室で咲かせた花や、そうして花を咲かせること
- もみじちる紅葉散る冬になってから、赤や黄色に色づいた葉が枝を離れ、次々に散っていくさま
- やつでのはな八手の花手のひらの形に裂けた葉をもつヤツデが咲かせる、丸く集まった小さな白い花
- やどりぎ宿木ほかの木の枝に根を下ろして育つ、葉の落ちない小さな木
- やぶこうじ藪柑子冬に小さな赤い実をつけ、正月の飾りにも使われる、山の林に生える背の低い木
- ゆきおれ雪折竹や木の枝が、重く積もった雪に耐えきれず折れること
- りゅうのたま竜の玉ジャノヒゲが冬につける、青紫色をした丸い実
- ろうばい蝋梅ロウバイ科の木と、その黄色い花
- わびすけ侘助開ききらない小さな一重の花をつける、茶の湯で好まれるツバキの品種