寒し
意味
寒しとは、気温が低くて、体が冷えてつらいと感じることです。
今の言葉の「寒い」の古い形で、名詞にすると「寒さ」になります。
寒いには、こわさで背筋が冷える、心が寂しくなる、懐が寒い(お金が足りない)といった使い方もありますが、冬の季語になるのは気温の低さを感じる意味です。
由来
今の言葉では、体全体で感じるものを「寒い」、手や肌で物にふれて感じるものを「冷たい」と言い分けます。
けれども古い時代には、「寒し」は物の冷たさを言うのにも使われていました。
「冷たし」という言葉が現れてから、二つの言葉の受け持ちがしだいに分かれ、「寒し」のほうは、早いうちから今に近い意味で使われるようになりました。
使い方
寒き夜・寒き朝のように、ほかの言葉の前に付けても使います。
冬の初めから終わりまで、どの時期にも使える言葉です。
例句
関処より吹戻さるゝ寒さ哉
一茶『寛政句帖』