寒紅
意味
寒紅とは、寒のあいだに作った紅のことです。
紅は口紅などに使う化粧の品で、ベニバナから作ります。
寒は、冬のなかでも寒さがもっとも厳しいころです。
そのころに作る紅は、仕上がりの色がよいと言われてきました。
由来
紅は高い品で、同じ重さの金に並ぶとまで言われました。
ベニバナから取れる紅はわずかだったからです。
夜ふけの丑の刻に作った紅は、寒の紅のなかでもいちばん重んじられました。
色があせず、品としても上等だったといいます。
紅は何度も塗り重ねた形で売られました。
塗ってあったのは、小さな箱や皿、猪口、板などです。
傍題
「丑紅」は、寒の丑の刻に作った紅を指すこともあれば、寒中の丑の日に買う紅を指すこともあります。
子どもが疱瘡(天然痘)などの病気にかかったときには、この丑の日の紅が効くと考えられていました。