火の番
意味
火の番とは、火事を出さないように、また起きた火事をすぐ見つけられるように見張ること、そしてその役目をする人のことです。
夜になると拍子木を打ち鳴らしながら町内を回り、火の元に気をつけて歩きました。
村でも、拍子木や金棒を手に夜の道を回ることがありました。
由来
江戸の町はたびたび大きな火事に見舞われたため、幕府も町の人々も火の番の仕組みを整えました。
幕府が城下に置いた火消の屋敷には高い見張り台があり、番の者が昼も夜も火の手を見張って、見つけると太鼓を打ちました。
町にも見張り台が置かれ、鐘の鳴らし方を変えることで、火事が近くか遠くかがわかるようにしていました。
江戸時代には、城の中の火の用心を受け持つ幕府の役目や、大奥で各部屋の火を見回る女中の役目も「火の番」と呼びました。
例句
はつ雪やおしかけ客の夜番小屋
一茶『八番日記』