葛湯
意味
葛湯とは、葛粉でとろみをつけた、砂糖入りの温かい飲み物のことです。
少しの水で溶いておいた葛粉は、熱い湯を注ぎながらかき混ぜると、とろりとします。
湯を注ぐ代わりに、鍋にかけて温めながら練ることもあります。
かたくり粉で作ったものも、葛湯と呼びます。
飲むと体が温まり、おなかにもたれないので、寒いときに向いています。
風邪をひきかけたときにもすすめられてきたのは、その温かさに加えて、葛に汗を出させるはたらきがあるためです。
病気の父に、かたくり粉で作った葛湯をすすめたことを、小林一茶が書き残しています。
由来
クズは山や野に生える植物で、その根にたくわえられたでんぷんが葛粉になります。
葛粉が白いのは、根から取り出したでんぷんを何度も水にさらして、細かいかすを除くからです。
「吉野葛」は、奈良県の吉野でとれる葛粉の呼び名で、古くから名産として知られてきました。
植物のクズの名も、吉野の国栖という土地の名から来たという説があります。