火事
意味
火事とは、家や船、山の木々などが火に焼かれてしまうことです。
「火災」とも言います。
冬は空気が乾き、強い季節風も吹きます。
火を使う機会も多い季節で、十二月から二月にかけて火事の数が増えます。
乾いた日と強い風の続く三月・四月の春先も、火事の多い時期です。
由来
火事を指す古い和語に、「ひのこと」(火の事)という言い方があります。
江戸の町は火事がとくに多く、「火事は江戸の花」とまで言われました。
わけとして考えられるのは、町のつくりと天気です。
町人は、狭い土地に詰め込まれるようにして住んでいました。
天気のほうでは、冬の強い風が北西から吹きつけ、その風と乾きが春先まで続きました。
大火は冬に起きやすく、その時期だけ年寄りや妻、子どもを別宅へ移して備える、裕福な商人の家もありました。
例句
火事鎮むゆらめきありて鼻のさき
蛇笏『霊芝』
冬煙り身をのけ反りて近火見る
蛇笏『椿花集』