温室
意味
温室とは、ガラスやビニールで囲って中を暖かく保ち、植物を寒さに当てずに育てる建物のことです。
花や野菜を、ふつうより早い時期に咲かせたり実らせたりするのにも使います。
由来
日本では、江戸時代の後期に、油をしみこませた紙で囲った中に火鉢を置き、鉢植えの花を早く咲かせる工夫がありました。
東京の青山では、1870年(明治3年)に、ガラスを使った温室がもう建てられていました。
広く使われるようになったのは、明治の中ごろを過ぎてからです。
傍題
「ビニールハウス」は、ビニールなどの薄い膜を張った建物です。
一年じゅうではなく、作物を守りたい寒い時期の間だけ使うことがよくあります。
「フレーム」は温室よりずっと簡単な囲いで、人は中に入らずに使います。
使い方
季語として詠む温室は、冬の寒いあいだ、植物を守るために使うものです。
熱帯の植物を一年じゅう育てている植物園などの温室は、季語の温室には入りません。
温室という季語には、明るい感じがあります。
例句
うす靄の日に温室の娘は働らけり
蛇笏『山響集』