風邪
意味
風邪とは、炎症のために鼻やのどの具合が悪くなる病気のことです。
似た症状をまとめた呼び名で、一つの病気の名前ではありません。
つらさの中心は鼻水やのどの痛みで、熱が出て体がだるくなるなど、体全体に及ぶこともあります。
ほとんどはウイルスが人から人へうつって起こります。
冬に風邪がはやるのには、いくつかのわけが重なっていると考えられています。
寒い季節は窓を閉めて部屋にこもりがちで、人が集まって長くいれば、そのぶんうつりやすくなります。
体が冷えると、鼻やのどの備えが弱まります。
また、気温が低く乾いた空気の中で長く生きのびるウイルスもあります。
風邪をこじらせてほかの病気にかかることがあり、もっと重い病気がはじめは風邪に見えることもあります。
「風邪は万病のもと」という言葉は、この二つのことをよく言い当てています。
由来
昔の中国の医学では、病気のもとの一つを、外から体に入りこむ悪い風と考え、「風邪(ふうじゃ)」と呼びました。
「ふうじゃ」には、その悪い風のことと、病気のかぜのことの二つの意味があります。
傍題
「感冒」は、風邪の別の呼び名です。
「鼻風邪」は、鼻の具合が悪いのが中心で、熱はほとんど出ない風邪をいいます。
風邪薬は咳や熱などのつらさを軽くするもので、ウイルスそのものを退ける薬ではありません。
例句
昨今の風邪でありぬ作男
蛇笏『山廬集』
風邪窶れして美しき尼の君
蛇笏『山響集』
風邪の子の餅のごとくに頰豊か
蛇笏『山響集』