薬喰
意味
薬喰とは、体を温めて寒さを乗り切るために獣の肉を食べることで、猪や鹿の肉がその代表です。
昔の日本では、獣の肉はけがれたものと考えられ、ふだんの食事にはまず出ませんでした。
それでも冬になると、「これは薬だ」ということにして食べる人がいました。
由来
肉を食べることに「薬」という名を付けたのは、けがれを気にせずに食べられるようにする役目もありました。
よく似た言葉の「薬猟」も、はじめは薬草を摘みに出ることでしたが、やがて獣を狩ることまで指すようになりました。
例句
行人を皿でまねくや薬喰
一茶『文政句帖』