霜しも

季節:
冬
分類:
天文
傍題(別の言い方):
  • 朝霜あさしも
  • 大霜おおしも
  • 霜雫しもしずく
  • 霜解しもどけ
  • 霜しもの声こえ
  • 霜しもの花はな
  • 霜晴しもばれ
  • 青女せいじょ
  • 強霜つよしも
  • 深霜ふかしも
  • 夜霜よしも

意味

霜とは、寒い夜に空気の中の水蒸気が冷えた地面や草の葉にふれて、そのまま凍りついた細かな氷の粒のことです。
よく晴れて風の弱い夜ほどできやすく、冷えこんだ朝、地面や草が白く光って見えます。

季節は秋の終わりから冬です。
その年はじめての霜が見られるのは、ふつうの年なら北海道が10月、関東が11月ごろです。

「降る」という言い方をしますが、霜は空を落ちてくるものではありません。
地面や草の表面で、その場で生まれる氷です。

由来

江戸時代の書物には、中国の古い書物の説として「霜は喪なり」とあります。
「喪」はここでは、なくす・ほろびるという意味で、霜がきびしく冷たく、草木をみな枯らしてしまうからだ、という説明です。
字の音が似ていることに結びつけた昔の中国の言い方です。

傍題

「霜の声」は、冷えこみの強いときに、しんしんと音がするように感じられることをいいます。
「霜の花」は、濃い霜が花のような形について見えるさまです。
「青女せいじょ」は、霜や雪をつかさどる天の女神の名で、霜そのものの呼び名としても使われます。

使い方

黒髪にまじる白髪を霜にたとえたり、刃物の冷たい光と霜を互いにたとえたりする言い方が古くからあります。
霜について使う動詞は「降る」と「置く」がともに古い歌から使われ、のちに「おりる」も使われるようになりました。

例句

  • 朝霜に野鍛冶のかじが散火ちりび走る哉

    一茶『寛政句帖』

  • 掌てのひらに酒飯さかめしけぶる今朝の霜

    一茶『享和句帖』

  • 朝霜や歯磨売ときらず売

    一茶『八番日記』

冬の天文の季語