鎌鼬
意味
鎌鼬とは、肌に急に傷が開く現象で、その傷は鋭い鎌で切りつけたように見えます。
言い伝えでは、この傷は痛まず、血も流れません。
雪国に多く、なかでも長野・新潟の信越地方でよく起こるとされます。
なぜ傷ができるのかは、はっきりしていません。
よく知られているのは、体が空気の薄い所に触れたせいだという説明で、そうした所はつむじ風の中などにできるといわれます。
寒さや電気のせいだとする説もあります。
由来
イタチの名が付いたのは、見えないイタチが切りつけていくのだと、昔の人が信じていたからです。
鎌鼬を魔物と見る言い伝えは各地にあり、人を切るだけでなく、生き血を吸うとも語られます。
この魔物は、つむじ風といっしょにやって来るとされます。
一方、ある土地では、鎌鼬を神のしわざと伝えています。
人を転ばせる神、刃物で切る神、薬をつける神の三人が連れ立って来て、この順に役目を果たすといいます。
暦をまたぐことや鎌をかつぐことが、鎌鼬にあうもとになるという言い伝えもあります。
「鎌風」は鎌鼬の別の呼び名です。
鎌鼬・鎌風は、土地によってはつむじ風の名前としても使われます。