雪
意味
空を舞っているときも、地面に白く積もってからも、雪は雪とよばれます。
その正体は氷の結晶で、もとは冷えた雲の中にある水蒸気です。
形は一つではなく、平たい板のようなもの、針のように細いもの、枝を六方に広げた星のようなものなどがあります。
冷え方と湿り気が違えば、結晶は別の形に育ちます。
由来
草木の花はたいてい五つに分かれて咲くのに、雪の花だけは六つに分かれる、という古い言葉があります。
花に見立てた呼び名もあり、「六花」とも「六花」ともいいます。
月や花と並べて雪をながめ、白く降っては跡もなく消えていくところに心を寄せたのは、昔の都の人々でした。
雪の深い土地で冬を越す人々にとって、雪は長いあいだ暮らしを重くするものでした。
傍題
「粉雪」の名は、「雪は米をふるひたるに似たればいふなり」という古い一節で説明されています。
米をふるいにかけて落としたような、細かな雪だというのです。
「小米雪」も、雪を細かな米つぶに見立てた名です。
結晶の形がまだそのまま見分けられる、降りたての雪が「新雪」です。
例句
むまさうな雪がふうはりふはり哉
一茶『七番日記』
是がまあつひの栖か雪五尺
一茶『七番日記』
来る人が道つける也門の雪
一茶『文政句帖』