鷲
意味
鷲とは、大きな体をしたタカの仲間の鳥のことです。
鷲と呼ぶか鷹と呼ぶかは、体の大きさを目安にしています。
狩りをするときは、小さなけものや鳥、魚を足の爪でしっかりつかみます。
つかんだ獲物の肉は、かぎのように曲がったくちばしで引き裂きます。
空を飛ぶときは、よく輪を描きます。
犬鷲は、本州から北で一年じゅう見られる鷲です。
大鷲や尾白鷲のように、冬に北から渡ってくる鷲もいます。
傍題
「大鷲」が子を育てるのは、カムチャツカ半島など北の土地です。
額・尾・ももの白さが、黒っぽい茶色の体の中で目立ちます。
「尾白鷲」は名前のとおり尾の白い鷲です。
北海道の東部や北部で子を育てるものも少しいて、そこが冬にしか来ない大鷲との違いです。
ただ、日本で見られる尾白鷲の多くは、冬に渡ってくるものです。
大鷲も尾白鷲も、国の天然記念物です。
由来
昔の人にとって鷲は、あがめる鳥でもあり、おそろしい鳥でもありました。
人の子どもをさらう鳥だと思われていたのです。
古くから伝わる話には、鷲にさらわれた赤んぼうが生きのびて、のちに親とめぐり会うものもあります。
赤んぼうを食べずに運んだのは、鷲が神聖な鳥だからだと、昔の人は考えたようです。
例句
雲水に大鷲舞へる雪日和
蛇笏『山響集』