河豚
意味
河豚とは、フグ科の魚をまとめて呼ぶ名です。
日本の近くの海にいる種類はおよそ40で、食べる魚としてはトラフグやマフグが代表です。
腹びれを持たず、多くは太った体つきをしています。
小さな口には、くっつき合って鳥のくちばしのようになった4枚の強い歯があります。
体を大きくふくらませるのは、敵に襲われたときです。
肝臓や卵巣といった内臓に毒をためている種類が多くあります。
その毒にあたると、命を落とすことがあります。
一方で、河豚は身の味のよさでも知られる魚で、身に毒を持たない種類もいくつもあります。
食べごろは秋から春にかけてです。
由来
古い呼び名には「ふく」や「ふくべ」があります。
漢字の「河豚」は中国の古い詩にも見える書き方で、音で読んで「かとん」ともいいます。
「てっぽう」という別の名もあります。
また、ふぐも鉄砲も「あたる」と死ぬことから、鉄砲を「ふぐ」と呼ぶこともありました。
例句
河豚の面世上の人を白眼ム哉
蕪村『蕪村句集』