海鼠なまこ

季節:
冬
分類:
動物
傍題(別の言い方):
  • 海鼠舟なまこぶね

意味

海鼠とは、海の底にすむ、キュウリのような形をしたやわらかい動物のことです。
昼は岩のかげや砂・泥の底にひそみ、夜に動き出します。
浅い海にも深い海にもいます。

えさは、口を囲む触手でつかまえる、ごく小さな生き物です。
背中はいぼでごつごつしていて、腹の側には体を動かすのに使う小さな足が五すじ続いています。

食べられる種類には、マナマコやキンコがあります。
中華料理の材料になる海参いりこは海鼠を干したもので、海鼠腸このわたははらわたの塩漬けです。
生でも食べます。
ふにゃふにゃして、つかもうとしても手からすり抜けるようなものを、海鼠にたとえることもあります。

由来

古くは、海鼠をたった一音で「こ」と呼んでいました。
漢字を音で読んで「かいそ」ともいいます。

例句

  • いきながら一つに冰こおる海鼠哉

    芭蕉『続別座敷』

  • 天地あめつちを我が産み顔の海鼠かな

    子規『寒山落木』

  • すきものゝ歯のきこきこと海鼠たぶ

    蛇笏『白嶽』

冬の動物の季語