十夜
意味
十夜は、念仏の法要です。
十日と十夜にわたって念仏を唱え続けるもので、おもに浄土宗のお寺で営まれます。
昔は旧暦の十月、六日ごろから十五日までの行事でした。
始まりの日を五日の夜中とする資料もあります。
今では日数を三日三夜に縮めて行うこともあります。
京都の真如堂の十夜は名高く、今は11月5日から15日まで行われています。
由来
十日十夜という長さは、お経の教えに基づいています。
この世で十日十夜のあいだ善い行いを積むことは、ほかの仏の国で千年積むことにまさる、と説かれているのです。
京都の真如堂で、室町時代に法要として始められたと伝えられます。
その後、鎌倉の光明寺が朝廷の許しを得てこれを行い、浄土宗の行事として受け継がれていきました。
傍題
「十夜」は、「十夜法要」を縮めた呼び方です。
「お十夜」と呼んでも同じ行事を指します。
「十夜粥」は、十夜のときに出すおかゆです。
お寺にこもって夜を明かした人たちに、あずきのおかゆを出す習わしが、江戸時代の奈良の高取にありました。
例句
菜畠や横すじかひの十夜道
一茶『八番日記』
田から田へ真一文字や十夜道
一茶『だん袋』