神楽
意味
神楽とは、神さまの前で歌い舞って、神をまつる行事です。
宮中で行われるものと、各地の神社や村で行われるものがあり、どちらも冬の季語になります。
庭に庭燎というかがり火を燃やし、その明かりのもとで夜に歌い舞うのが宮中の神楽です。
今も毎年12月の中ごろに行われています。
民間の神楽は種類が多く、巫女が鈴などを手にして舞うもの、釜で沸かした湯をふりかけて清めるもの、獅子頭を回して災いをはらうものなどがあります。
由来
神を迎える座を昔は「神座」と言い、「かぐら」はその音が変わった名とされます。
神話では、天岩戸の前で歌い舞ったのが天鈿女命で、岩戸の奥には天照大神がこもっていたとされます。
江戸時代の書物も、さらに古い書物の言葉を引いて、「庭火をたきしいにしへよりはじまる」(庭火をたいた神代から始まった)と、神楽のおこりをこの話に求めています。
同じ書物では、神楽は旧暦十一月の行事の中に置かれています。
傍題
「御神楽」は、宮中で行われる神楽のことです。
「神遊」は神楽の古い呼び名です。
「神楽歌」は神楽のときにうたわれる歌で、江戸時代の書物は曲の名を並べたあとに「皆、冬季をもつなり」(どれも冬の季とする)と添えています。
例句
御神楽や煻を弘げる雪の上
一茶『七番日記』