木この葉は

季節:
冬
分類:
植物
傍題(別の言い方):
  • 木この葉雨はあめ
  • 木この葉時雨はしぐれ
  • 木この葉は散ちる

意味

木の葉そのものは一年中ありますが、冬の季語としての木の葉は、散る葉や、枯れて梢こずえに残った葉をいいます。

由来

江戸時代の書物には「落葉と木の葉、摠ていふときは同じ。別ていふときは、少し趣意たがひあり」とあります。
大まかには落葉と同じものでも、細かく言えば趣が少し違う、という意味です。
同じ書物は、古い随筆から、葉が落ちるのは「下よりきざしつはるにたへずして落るなり」という言葉も引いています。

下から新しい芽がふくらんでくるのに押されて落ちる、という見方です。

傍題

「木この葉時雨はしぐれ」や「木の葉雨」という呼び名があります。
古い和歌には、板ぶきの屋根に音がするのに雨はもれてこない、あれは木の葉が降っているのだろう、と詠んだものがあります。
「木の葉散る」は、葉が散っていくその様子をいいます。

例句

  • ちる木葉このは渡世とせい念仏通りけり

    一茶『七番日記』

  • 吉原よしわらのうしろ見よとやちる木葉このは

    一茶『七番日記』

冬の植物の季語