宿木
意味
宿木とは、ほかの木の枝の上で育つ、冬にも葉の落ちない小さな木のことです。
付くのは冬に葉を落とす木が多く、エノキ、ケヤキ、サクラなどに見られます。
光合成は自分の葉でしますが、水と養分は、相手の枝の内側まで入り込んだ根で受け取ります。
付いている木が葉を落とすと、枝の上に緑の丸い株が残って見えます。
株は直径40〜60センチほどで、緑の茎が何度も枝分かれしてできています。
実は晩秋、11月ごろに熟し、うす黄色に透きとおります。
赤く熟すものもあります。
種がよその木の枝に貼り付いて芽を出せるのは、実の肉がねばるからです。
運び役は実を食べる鳥で、種はくちばしに付いたまま、またはふんに混じって枝に届きます。
由来
ほかの木に宿るように育つことから、この名があり、「寄生木」とも書きます。
古い呼び名は「ほよ」で、万葉集には、山の木からほよを取って髪に挿し、長生きを祈る歌があります。
ヨーロッパでは、今もクリスマスに宿木の枝を飾ります。
元をたどると、宿木を特別な木としてあがめた古い信仰に行き着きます。
冬のあいだも、宿木は緑の葉を付けたままでいるからです。