破魔矢
意味
破魔矢とは、矢の形をした厄よけのお守りのことで、正月に神社で授かります。
新しい年の縁起物です。
由来
破魔矢のもとは、お守りではなく、実際に弓で射た矢です。
昔は正月になると宮中でも民間でも弓を射る行事があり、そこで使われました。
「はま」という言葉は、的にあけた穴のことだという説があります。
的の穴を「はま」と呼んだのは奈良の吉野や高知の土佐の言い方で、そこでは子どもたちが年の初めにこの穴をねらって矢を放ったと伝えられています。
「はま弓」「はま矢」の名は、これが起こりだと考えられています。
魔を打ち破る矢という意味は、「破魔」の字とともに付いたもので、この字はあとから当てられました。
江戸時代の書物も、ふだんは「浜弓・浜矢」と呼ぶとしたうえで、「魔を破るの意にて、破魔弓とも書」と、字と意味を結び付けています。
同じ書物は「浜の字心なし」、つまり浜の字に意味はないとも書いています。
傍題
「破魔弓」は、破魔矢を射るための弓の名です。
男の子は正月にこの弓と矢を贈られ、遊び道具にもしました。
例句
谷雲にそれて流るゝ破魔矢かな
蛇笏『山廬集』
破魔弓や山びこつくる子のたむろ
蛇笏『山廬集』
翠帳につらぬきとめし破魔矢かな
蛇笏『山廬集』