福引ふくびき

季節:
新年
分類:
生活
傍題(別の言い方):
  • 宝引ほうびき

意味

福引とは、くじを引いて品物を当てる遊びで、季語では正月に楽しむものを指します。
引く人は、何本も出ている綱やひもの中から一本を選びますが、どれがどの品につながっているかは分かりません。
たぐり寄せた先に結んであった品が、その人のものになります。

今では宴会の余興や、商店が売り出しで客を集める催しとして、正月のほかにも行われます。

由来

「福引」の「福」は、餅を指します。
江戸時代の書物は餅の別の呼び名を「福」とし、続けて「古へ福引とて、餅を二人して引あふこと侍りき」(昔は福引といって、餅を二人で引き合うことがあった)と書いています。
福引も宝引もここから始まったのだろう、というのが同じ書物の見立てです。

餅の引き合いは、年の初めの占いでした。
引き合ったあと、餅がどちらの手に多く残ったかで、その年の運のよしあしを見ます。

福引の古い例には、引いた短冊たんざくの字に応じて布などの品をもらう遊びもあります。
記録をたどると、この遊びは奈良時代の正月までさかのぼります。

束ねた縄やひもの先の品を引き当てる遊びは、江戸時代には「宝引ほうびき」の名で広まりました。
「さござい」とも呼ばれた商売では、菓子やおもちゃが品で、道ばたに子どもを集めて引かせました。

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