年男
本によっては、冬の季語とします。
意味
年男とは、家で正月を迎える祭りを、中心になって行う男の人のことです。
長男や、その家で働く奉公人がこの役に就く家もありましたが、多くは家の主が務めました。
土地によっては「若男」「節男」とも言います。
年男の役を女の人に任せる土地も、西日本にはあります。
役目は年の暮れから始まりました。
山から切ってくる門松の松も、しめ縄も、年男が用意しました。
元日の朝には若水をくみ、作物の実りをもたらすとされる年神に供え物をして、三が日の雑煮も作りました。
節分の豆まきの役も年男と呼び、今はこちらの意味でよく使われます。
役に就くのは生まれ年の干支が巡ってきた人です。
その年に年男となる有名な人を招いて、豆まきをする寺や神社もあります。
由来
江戸時代の書物には「若水を汲むを年男といふ」とあり、元日の朝に若水をくむ人がこう呼ばれていました。
昔の暦では、節分も正月の行事のうちでした。
節分に豆をまく人を年男と呼ぶのは、そのころの習わしが今に残ったものです。