双六
意味
双六とは、「振り出し」から「上がり」まで、さいころの目に合わせて駒を進めていく遊びです。
いちばん先に上がった人の勝ちになります。
駒は、絵とます目を描いた紙の上を進みます。
紙を使うこの双六を「絵双六」と呼びます。
進み方には二つの型があります。
ます目を順にたどって進むのが「回り双六」です。
「飛び双六」では、出た目しだいで一気に先へ進んだり、前のます目へ戻されたりします。
回り双六の一つに、東海道の旅をなぞる「道中双六」があり、江戸を出て京(今の京都)に着けば上がりです。
由来
双六は、古くは「すぐろく」と呼ばれました。
もとは二人が盤に向かい合って遊ぶ「盤双六」という遊びでした。
勝ち負けは、白と黒15ずつの駒のどちらが先に相手の陣地へ入りきるかで決まり、駒は筒から振り出した二つのさいころの目で動かします。
奈良時代にはもう貴族の遊びになっていた盤双六は、もとをたどるとインドに行き着き、中国を通って日本へ来ました。
この盤双六がたびたび禁じられたのは、賭けの道具になったからです。
江戸時代の後半には絵双六に取って代わられ、盤双六で遊ぶ人はほとんどいなくなりました。
いちばん古い絵双六とされるのは「浄土双六」で、上がりのます目は「仏」です。
仏の教えの言葉を、修行に入ったばかりの僧に覚えさせる道具で、江戸時代の初めに作られました。
絵双六は江戸時代の中ごろになると、子どもが正月に遊ぶものとして広まりました。
色刷りの版画で作られるようになり、種類も増えました。
例句
年寄りてたのしみ顔や絵双六
蛇笏『山廬集』