羽子板はごいた

季節:
新年
分類:
生活

意味

羽子板とは、羽根突きで羽根を打つために手に持つ板のことで、正月の遊びに使います。
形は細長い四角で、柄が付いています。

二人以上で羽根を交互に打ち返し合うほか、一人で何回続けて打てるかを競う遊び方もあります。

羽子板は遊びの道具であるだけでなく、正月の飾りにもなります。
飾るほうは縁起物として作られ、押し絵などで豪華に仕上げた大きなものもあります。

由来

羽根突きは、もとは子どもを蚊から守るまじないだったと伝えられています。
江戸時代の書物に引かれた古い問答では、羽根突きは何のためかと問われ、「蚊にくはれぬまじなひ」、つまり蚊に刺されないためのまじないだと答えています。

わけとして問答が挙げるのは、トンボです。
秋の初めに出てきて蚊を捕って食べる虫だ、というのです。
トンボの頭に見立てたのがムクロジという木の種で、それに羽を付けたものが羽根です。
板で打ち上げた羽根は、落ちてくるときトンボの宙返りのように見え、それで蚊をこわがらせるのだ、と問答は説いています。

羽子板には「胡鬼板こぎいた」という古い呼び名があり、室町時代にはこの名も使われていました。
そのころの羽根突きは、宮中で正月に楽しむ遊びでした。
男の組と女の組に分かれて羽根突きの勝負をした、という1432年の正月の記録も残っています。
勝負をしたのは、公家くげや宮中に仕える女の人たちでした。

江戸時代の元禄げんろく(1688〜1704年)のころからは、羽根突きをして遊ぶ人が増えていきます。
京都の羽子板が江戸の年の市で売られていたのも、このころです。

押し絵の羽子板が江戸の町に現れたのは、文化ぶんか・文政ぶんせい(1804〜1830年)のころです。
人気を集めたのは、役者の似顔を付けた豪華な品でした。
今も年の暮れには羽子板市が立ち、東京の浅草のものがよく知られています。

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