春着
意味
春着とは、正月に着る晴れ着のことです。
晴れ着は、祝い事や年中行事の日のために取っておく、ふだん着とは別の着物です。
春に着る服という意味でも使う言葉ですが、季語では新しい年を祝う装いを指します。
由来
昔の暮らしには、ふだんの日とは別に改まった日がいくつもあり、正月もその一つでした。
その日は、ふだん働くときの身なりではなく、晴れ着を着て過ごしました。
晴れ着には、ほかにもいくつか呼び名があります。
「よそい」は、「装う」という言葉から来た呼び名です。
「節物」と呼ぶ地方もあり、正月に限らず盆に着る晴れ着もこの名で呼びます。
「正月ご」は西日本の各地で使う正月の着物の呼び名で、「ご」は着物のことです。
例句
人の着て魂なごみたる春着かな
蛇笏『山廬集』